福井県酒造組合

越前若狭の地酒で乾杯。

米と水へのこだわり

酒の話は、
まず水の話から。

銘酒、水の如し。とはよくいいますが、なにも水がアルコールに変化するわけではありません。酒造りを一言でいうと、米を発酵させてアルコールにすることです。こまかくいうと、大変な工程と努力を必要としますが、これらの工程のなかで水は重要な役割を果たすことになるのです。

酒造りは仕込み水から原酒をうすめる割り水まで、大量の水を使用します。しかも、水は氷だったり、液体だったり、蒸気だったり、熱かったり、冷たかったりと、その姿を変化させながらも酒造りに貢献します。または、雑菌を極端に嫌う酒造りでは、使い終わった用具を熱湯殺菌し、念入りに水洗いをします。これほどまでに利用される水がまずかったら、まず酒造りは難しいということは素人がみても明らかではありませんか。

酒蔵を訪れるとわかるのですが、小一時間もそこにいると足元からじんわりと底冷えがしてきます。まるで、その地下深くにとうとうと流れる水脈があるのか・・・あるいは巨大な地下の湖があるかのように。ともすれば、酒になる目的のために、幾層もの地下層を通り抜け、研ぎ澄まされた一滴一滴の水。酒蔵で思い思いの美酒を愛でるとき、自然が鍛え上げた水の存在に感謝せずにはいられません。少し難しい話になりますが、酒造りには鉄、マンガン、有機物、バクテリアなどは最大の敵になります。それに対して、リン酸、カリウム、マグネシウムなどは、麹の発育、酵母の増殖を促進するものといえます。これらの成分の違いによって、結果としてその土地なりの酒の特徴が現れるのです。米は選んだり、変更もできます。造り方も蔵なりに研究できます。でも、水だけはそうはいきません。

「越前若狭の水でつくる」だから地酒といわせてもらう。地元の酒は、地元の水で造っています。だから、地酒といえるのです。

ワインは葡萄を醸し、
日本酒は米を醸す。

醸すという言葉には「なにかよい気分を、状態を除々に仕掛け自然につくりだす」という色合いがある。酒造りもまさにそのとおりと言える。醸造の醸は、そういう意味なのだ。では、実際米を醸すとはいったいどんなことなのか。

「稲と米」今回は酒造りにおける米の役割を簡単に説明しよう。米、これは酒造好適米(酒米)と呼ばれる、酒造り専用の米が主として使われる。これらの品種は五百万石、山田錦等といった代表的な銘柄があり、原料としてラベルに書き込んである酒もある。

これらの酒米は、まず精白される。つまり、中心の心白にむかって、回りの部分を削り取る。米本来の純度を上げる為なのだが、この辺の意味合いはすでにご存知だろう。そうした精白米を蒸し、麹菌を植え付けて麹をつくり、これに蒸し米と水を加え混ぜ、酵母を添加して酒母をつくる。この酒母にさらに蒸し米・麹・水を加えて醪(もろみ)をつくる。これを糖化とアルコール発酵をさせて絞ったものが、日本酒となるのである。
その年の天候の具合、酵母の性質・そして杜氏の腕。このように細部に至る探求があってはじめて生まれる酒が、毎度同じではないことが理解できると思う。

地酒を楽しむ初歩としては、まず蔵元のある土地の水を想像すること。次に米の銘柄と精米歩合を見てみる。歩合が小さいほど、米をたくさん削って贅沢であるかのようだが、そうとも限らない。精米でまさらなくても、旨さでまさる酒もある。まったく、むずかしい。
しかし、このあたりが地酒を味わう醍醐味でもある。特にその土地を知ることの出来る愛飲家にとってはなおさらである。

福井の蔵元

イベント情報

北陸三県春の新酒まつり2024
前売券:
一般前売券3,000円は、次の販売所でお買い求めください。
【デジタルチケット】 e+ (イープラス) スマホ/PC、お近くのファミリーマート店舗で購入・発券もできます。 tabiwa (JR西日本) スマホ/PC
【えちぜん鉄道】 福井駅
【県内ショッピングセンター】 パリオCiTY、ショッピングシティ ベル、武生楽市
【県内酒販店】 かゞみや福井駅前店(ハピリン)、リカーワールド華(各店)、酒みやごう、越前酒乃店はやし、酒のタケウチ、リカーズ川ばた、酒蔵のひらた(アルプラザ・アミ)、久保田酒店(鯖江市)、酒文化食文化ウタ(敦賀市)

福井鉄道券3,500円 ( 1日フリー乗車券+前売券 )は、次の各駅でお買い求めください。
【販売駅】 たけふ新駅、神明駅、浅水駅、田原町駅
当日券:
当日券3,500円は、福井市観光案内所前の当日券売場でお買い求めください。
各部とも前売券と併せて定員1,000名に達し次第、当日券の発売は終了とさせていただきますので、あらかじめ前売券をお買い求めください。
追加券:
チケットが足りない方は、会場内で追加券7枚綴り1,000円をお買い求めください。
内 容:
各部とも福井県内23蔵の新酒や各蔵自慢の大吟醸酒などが楽しめます。
北陸新幹線金沢-敦賀間開業を祝して、石川県酒造組合連合会、富山県酒造組合にも出展していただくことになりましたので、北陸三県の地酒を同時に味わうことができます。
福井県の食材を楽しめるフードブースやカクテルコーナーなども設けます。
13日(土)は、織田明神太鼓の演奏を予定しております。
注意事項:
◎ 20歳未満の方及び車を運転される予定の方の入場はお断りします。
◎ おつまみの持ち込みはお断りします。会場内のフードブース(チケット又は現金)をご利用ください。フードブースのご利用は現金の方がお得です。
◎ 悪天候などで公共交通機関の運行に支障が生じた場合であっても、このイベントが開催された場合には、前売り券の払い戻しには応じかねますので、ご了承ください。
◎ 受付は大変混雑しますので、早めにご来場のうえ手続きを済ませてリストバンドを付けてください。
その他:
入場料金の一部を能登半島地震で被害に遭われた蔵の復興に充てさせていただきます。
また、会場内に酒蔵復興支援の募金箱を設置いたしますので、ご協力をお願いいたします。

福井県酒造組合 PR委員会

おめでとう、日本一

全国きき酒選手権大会優勝(個人の部)


10月28日(土)東京都のベルサール汐留で開催された、第42回全国きき酒選手権大会において福井県代表の白井聡(福井市)さんが見事に優勝されました。
競技は、筆記試験30問、ティスティングの合計点で争われ、白井さんは、ほぼ満点の好成績で、福井県で初めて優勝トロフィーを持ち帰りました。
もう一人の福井県代表の経営する焼き肉店において、福井県酒造組合役員、友人のほか白井さんの奥様、子供さんを交えて祝勝会を開催いたしました。

トピックス

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